🌿公募展『自然- Natural – 』後期開催🌿

 

🌿ONO*公募展『自然- Natural – 』後期開催🌿

自然をテーマにした今年の公募展。いよいよ後期の開催です。
4名の方々は facebookより3名、店頭にて1名 エントリー下さいました。

5月末にスタートした後期。
出展者の方々の力作揃いに ご紹介したい内容が沢山で、 
頭を整理しているうちにBlogの更新が遅くなってしまいました;

ONO*スペース入り口正面には 則武千鶴さんの風景画
『春・城丹国境尾根を望む』を
ご観賞いただけます。

『春・城丹国境尾根を望む』
『春・城丹国境尾根を望む』

美しい新緑の山並。
力強いけれど、生まれたばかりの木の葉の柔らかさと
ほんのり淡い桃色が添えられて観え、春の清々しさと空気を感じます。
色鉛筆の、優しく繊細で柔らかな表現がとても生きた作品。

 窓の間に掛けていただいたのは  このスペースに合わせて制作下さった花の2作品。


シャガ』と『ベニバナヤマシャクヤク』。
蕊まで精密に 大胆に描かれた一輪の花は妖艶な雰囲気。

ベージュの背景にモスグリーンのマット仕上げで落ち着きのある印象です。

 

2F ギャラリースペースへ。 第2回公募展会場 後期の入り口は、
太田健之さんの水彩画でお出迎えです。

『葉桜』水彩画
『葉桜』

公募展 ご案内状の表紙絵として使用させていただいた作品。
太田さんよりご提供いただいた注釈を添えて 作品をご案内致します。


「葉桜」水彩画
背割提の桜です。七月後半、暑い頃です。

パレットを湿らすのに霧吹きを持って行くのですが  ほとんど自分に向けて吹いてました。
昨年の台風でかなり折れてしまったそうですが  この木はどうなっているのかなと思います。

『椿』水彩画
『椿』


『椿』水彩画

木へんに春と書きますが 12月後半 めちゃくちゃ寒い時期でした。
年賀状用にと 同じ木を2枚描きましたがそのうちの1枚です。

京都の美大で日本画を専攻され、現在は造形物制作工房にて
博物館などの展示物製作に携わる傍、作品を描く太田さん。
今回 日本画3点、水彩画を7点出展されています。

その中より1F Spaceに小作品2点を展示、会期後半には展示替えを予定されています。

 

スペース右手壁面は太田さんの日本画作品3点が整然と並びます。
美しい緑の絵の具がふんだんに使用された作品の辺は、
深い森の中に入った様な空気感になりました。

 

『柿』 日本画
『柿』

 

「柿」日本画
大枝の柿畑です。畑なので 純粋な自然ではありませんが でも、
十分自然の中という気持ちで描いてました。お盆過ぎのまだまだ暑い頃です。
木漏れ日が眩しく暑い日差しを黄色で表現しようとしました。


柿blog用

 

「柿」水彩画
上の日本画の基のスケッチです。
あとから見ると やっぱりスケッチの方が現場の空気が出てるなあと自分では思ったりします。
スケッチから本画へと どう昇華させるのか。語り尽くされてきたような話ではあると思いますが
画家個人個人にとっては それぞれが答えを出さなければならない問題。
いつか何か人に伝えられるように なるでしょうか。。

 

 

『栗』日本画
『栗』

 

「栗」日本画
通勤路上です。大枝の柿畑の端っこに ほんの少しだけある栗の木です。
なので、特に収穫とかされない感じ。落ちているイガには全く実は残っていないので
やっぱり夜中に動物が食べに来るのかなとか 思いながら。。


「栗」水彩画
柿畑の端っこ ということで スケッチには柿も居ます。本画では省略しました。

 

「蜜柑」 日本画
「蜜柑」

 

「蜜柑」 日本画
自宅の庭にある木です。
実を食べるととても酸っぱいのですが 意外にジューシーで不味くはないです。
他の二点の日本画も含め、自然の恵み という意味合いで。

 

1F Spaceには太田さんの水彩画『落ち葉』を2点、ガラス作品と一緒に展示しています。

 

「落ち葉」水彩画
柿の落ち葉です。
昼間 綺麗だなと外で拾ってくるわけですが
夜 部屋の灯りで見ると どうもそれほどでもない。
やはり太陽の下で 見るものなのかなと思いつつ
拾った時の感動を 何とか思い出しながら。

 

太田健之 作品 instgram @oootaman


 

スペース正面には 則武千鶴さんの花作品。

『鴨川の源流に咲く九輪草』
則武さんは今回 大小合わせ、13点の作品を出展されています。

奥のコーナーは ゆったりと和む大人の女性の部屋のような空間になりました。

ベージュ色の背景に 日常目にする親近感のある花をモチーフにした草花の小作品。

 

『アルストロメリア』
『ナスタチウム』
『ビオラ』
『コオニユリ』

『蠟梅とキセキレイ』
『蠟梅とキセキレイ』

野鳥も登場します。
こちらはキセキレイ。 蠟梅の咲く、まだ肌寒い時季の静かな情景。

菫(スミレ) 躑躅(ツツジ)
BOXフレームに入ったスクエア型の作品です。

『スミレとセグロセキレイ』
『ヒナスミレ』

則武さんは、京都芸大で学ばれた後は絵画の世界へ。
京都を拠点に 個展・グループ展を開催しつつ、
この春から京都の町家にて絵画教室を主宰 只今生徒さんを募集されています。
小さな花の表情豊かな色鉛筆の表現。
「自分もこんな風に描いてみたい」「描いた絵をお部屋に飾ってみたい」という方は是非
スペースにてお問い合せ下さい。

アトリエ セン
〒604-8201 京都市中京区長浜町157-1 
草々庵 2F web
instagram  @atelier.sen.01
facebook @chizuruNoritake
atelier Sen Blog

 


 

Space中央のアーチ棚には 藤沼 哲さんの木の彫刻作品コーナーをご覧いただけます。

 

ONO*のSpaceに 木の素材、そして彫刻オブジェが展示されるのは初めて。
アーチ状の硝子棚には以前からあったかのようにしっくりと
小さな  ” 自然の造形 ” が並びます。


アメリカ/オーストラリアなどの海外と東京を拠点に、

自然をテーマにしたウッドアートを発表されてきた藤沼さん。


木工旋盤を用いた 独自で有機的なフォルムは、旋盤の回転により生まれるそうです。

その小さな抽像彫刻は、どこかでみたような・どこかに居るような 気持ちになる
自然に親しみ、興味を持って接している人なら誰でも共感してしまう
観る人が想像を膨らますことのできる 此処の自然と言えます。

「自然の中でゆったりと時間を忘れ 歩きながら色々な観察をするひととき。
自然から得られた私的な感情、感覚、記憶の断片を再構築することが私の彫刻です」
そう語る作者の想いが 作品の細部から伝わってくる様で、
自分もその場所へ居るような気持ちにもなってきます。

 

今回の公募展には 15点の作品を出展されています。
どれも 手の中にすっぽりと入るサイズ。
よくみると 細部まで繊細な細工がなされていて、どうやって生み出されたのかと思う技術。
その制作過程は 気の遠くなるような時間を要していると察します。

 

様々な方向から観ていただきたいという藤沼さんの気持ちから、
展示台には所々に小さなミラーを設置。

会期中は 店主や常駐作家の居る時は、手に取っていただく事も可能です。



種のような 果実のような 観れば観るほど何かを感じてしまう作品たち
その中から数点を スペースにて撮影させていただきました。

『無題』樹名不明


 

 

『無題』アサメラ・グラスビーズ

 



 2444_2

『無題』リョウブ

2497

 

『無題』シーオーク


2518

 

『someting new life』樹名不明・グラスビーズ

 

その他にも じっくり観察したい作品が展示されています。

カシワ・桜・楓・椿・ミズメ・タモなど樹木の種類は様々。
繊細で洗練されているけれども 柔らかく、温かく、ほのぼのと素朴。
自然が生み出した造形美への愛情が伝わる 作者の人柄が伝わる作品たち。



京都でお披露目される機会が少ないオブジェ作品。
是非 画像では伝えきれない自然の表現を直にご覧いただけたらと思います。

作品と共に、プロフィールファイルや これまでの活動のご紹介記事
写真などを
閲覧いただけます。

そして、藤沼さんの作品コーナーでは ONO*よりアンケートを設置しています。
”この中でどれが気になる?” ”どれが好き?” そしてその理由。
お時間ありましたら是非 楽しくご鑑賞いただきながらご回答をお願いいたします☆

藤沼 哲 instagram @satoshifujinumawood
f
acebook   藤沼 哲 ウッドアートブログ @latheartistsatoshi
Collectors of Wood Artst web


 

 

スペース左手は、石原明美さんのジュエリーコーナー。
彫金で制作された自然をモチーフにした作品の数々です。
木枝と組み合わせた繊細なオブジェは、空間をバランスよく癒してくれます。

 

伊丹市立工芸センター 伊丹ジュエリーカレッジにて 14期生として学ばれた石原さん。
数々の展覧会や入選を経て 文部科学省許可技能認定者として取得し
A*studio 名にて 作家として活動されています。

シルバー ゴールド他、淡水真珠やガラスビーズ・貝・革・銀粘土など、
様々な素材を巧みに使用して これまで学ばれた技法で 自由に制作されたアクセサリーの数々。

 

 
海の中を連想させるようなイメージ や、
葉っぱや花などの植物系をモチーフに作られているアクセサリーが多く、
涼しげな清潔感と繊細さを感じる展示空間を作って下さいました。

 

 公募展にジュエリーにてご参加いただいたのも初めて。
2F Spaceにしっくりと馴染み、金属の洗練された空気を届けて下さった石原さんに感謝です✨

 


 


思い想いの表現で生み出された『自然』後期の作品。
是非 直にご高覧下さい。

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<前期 出展作家> 5月31日〜6月23日

 石原 明美  (ジュエリー)
太田 健之(日本画・水彩)
 則武 千鶴(色鉛筆)
 藤沼 哲  (木の彫刻)
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 2F Space ONO*第2回 公募展  自然 – Natural –
4月28日(日)〜6月23日(日)
後期 : 5月31日〜6月23日
12:00~18:00  月火定休
各会期の最終日(23日)16:00まで

1F Space 夏の企画展  硝子の小品展
〜ステンドグラス・吹きガラス・陶芸〜
5月31日(金)〜7月14日(日)
12:00~18:00 月火曜定休