清々しい新緑の季節到来🌿
ONO*Spaceも初夏らしい展覧会がスタートしました
二条通りからは五月晴れの明るい日が刺して作品を盛り立てます🌞
ドアを開けて 入り口正面に飾られた ウエルカム作品は
はしもとゆみさんの切り絵作品『花ざかり』。
少女が作ったお気に入りの花輪を 愛情深く掛けている ヤギのユキちゃんが愛くるしい🐐
優しい歌声が聴こえてきそうです♪
窓側には 淺田ようこさんの風景画『街』。
このスペースにはいつも風景の絵が似合います。
優しい水彩で表現された 何処からか見下ろした青空の元。家々の赤い屋根と緑がほのぼのします。
さて 今回の公募展 テーマは『 “my favorite”』。
9名のエントリー作家さんが 日頃制作されている それぞれの技法で
それぞれの”私のお気に入り” “私の好きな” を表現し、お披露目下さいます。
まずは 前期の4名。水彩・切り絵・マクラメ編み・色鉛筆 、
それぞれの手法で表現された”my favorite”作品をご提供いただきました。
6月4日までご高覧いただけます。
2F Space正面のコーナーは 淺田ようこさんの水彩画作品6点をご覧いただけます。
優しい花々の香がただよってきそうなふんわりと心地よい空気感。
淺田さんは京都在住。大阪でデッサンと水彩画を学んだ後、創作活動を始められ
2009年より京都・大阪で個展を 東京・名古屋ほかでは主にグループ展を開催されています。
現在はJWS日本透明水彩会の会員であり、水彩人 同人でもいらっしゃいます
また、NHK文化センター京都・KBS京都放送カルチャーセンター・
絵画教室アトリエブランにて 水彩画講師も務められています。
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季節の花や風景などを透明水彩絵具で描いています
水彩には混色や重ね塗り、または水の流動性を活かし
ぼかしや滲みなど さまざまな技法があります
軽やかで優しい色合いが水彩画の特徴です
私は薄く溶いた絵具を塗り重ねてセロファンを重ねやような
透明感を生かした作品作りをしています。
穏やかで心豊かな日常を願いながら制作しました。
水彩画の魅力に触れていただけたら幸いです。
淺田ようこ instagram
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今回のONO*公募展では 今の季節に開花する薔薇・紫陽花などの草花や
木の実をモチーフにした作品を多く出展されていますが、
先日まで開催されていた京都三条のギャラリーで開催されていた個展では
どっしりとした重厚な建築風景の大作もお披露目されていました。
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どの作品も、楽しく・描くことが好きでたまらない‥ そんな気持ちが伝わってきます。
絵具が水に馴染み溶けて ふんわりとぼかし、混ざり合い 生まれ出る美しい色彩には、
みずみずしく生き生きとした潤いを感じます。
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淺田さんの作品は1F Sapceにも小さなフレームを3点飾らせていただきました
こちらも是非 クラフト作品と共にご高覧ください
Space中央のアーチのガラス棚には yoshibeこと梅原 嘉子さんのマクラメ編み作品が並びます。
美しいフォルムのガラス瓶や天然石のペンダント、ブレスレットなどのアクセサリーは
全てマクラメ編みで装飾されています。

宮廷の女性たちに教えたことがきっかけで大流行したと伝えられています。
美しい天然石や硝子を紐で結び繋ぎ合わせることによって、
身に着けるアクセサリーや温かみのある装飾品に仕上げられ
日本では西洋文化が取り入れられる様になった明治時代から、
手芸の技法として楽しまれる様になり、
生活様式の変化により何度かマクラメのブームがあり
Jリーグのミサンガや天然石アクセサリー作りに使用されるように。
編み物作家である梅原さんが マクラメ編みをする事になったきっかけは
暑い時季に羊毛から離れたかったというだけでなく
アメリカでマクラメ編みを学んでこられた先生とのご縁が大きかったそうです。
2020年、ONO*にて個展を開催された時には、Spaceいっぱいにマクラメ作品をお披露目いただき
色彩豊かで華やかな空間の数日間でした。
コロナ禍であった事もあり、短い期間での作品展は大変貴重であったかと思います。
今回は1ヶ月という長い会期で作品を多くの方に観ていただける良い機会です。
繊細で風合いのある色彩豊かな糸を様々な組み合わせで・様々な模様で・
yoshibeさんの感覚とセンスが生きた魅力ある作品を是非ご高覧ください。
instagram
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昨春には、はのんさんとONO*にて 切り絵二人展を開催して下さった はしもとゆみさん。
公募展は2回目のご参加となります。
小さな鋏を巧みに操り、隅々までキュートなモチーフや模様が登場している絵を
1枚の紙から仕上げられています。
その繊細さと、物語の中に入った様な夢見る世界観には いつも脱帽します。
柔らかな水 海の底から地上を見上げる人魚。魚の群れと水草、
光が差し込む表現が見事な作品『憧憬』。
今回の応募展ではミニフレームを含め、はしもとさんの”お気に入り”12作品をご出展いただきました。
まず目を奪われるのは 先にご紹介した『花ざかり』/マーメイドの『憧憬』の 大作2点、
そして こちらの犬の4連作。
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子犬と春夏秋冬の草花をあしらった『仔犬の四季』。
冬は椿・春は桜・夏はひまわり・秋は秋桜。
幼い仔犬の愛くるしい表情と元気な仕草から、
はしもとさんが大の犬好きなんだという事が伝わってきます❤︎
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草花に さりげなく寄り添う虫たちもご愛嬌。
ぽかぽかと季節の陽だまりが 仔犬たちに降り注いてきるようです。
あたたかな眼差しで仔犬を見つめる 作者の愛情が感じられる 4点ですね。
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『舞い散る』
羽にデザインされた花のようなレースの様な模様が 何とも繊細で美しい 蝶の作品。
シンメトリーなようでアシンメトリーなデザインも素敵。
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装飾ミニフレームの4点。
お猫の『ティータイム』は、カップを左右に持ち お茶時間を楽しむ猫がキュート。
1つ1つ鋏でカットされた小さな作品が身近に飾られていると 毎日癒されそうです
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はしもとゆみ
広島県出身 兵庫県在住。
『はさみの切り絵1日講座』のカルチャー受講をきっかけに、”はさみの切り絵”と出会う。
切り絵図案などを切ることから始まり、自ら図案をおこし作品を制作する事を覚え、
以来 関西を中心にグループ展や公募展で作品を発表している
Twitter instagram
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最後のご紹介は こはるさんです。
2F Spaceのウエルカム作品として選ばせていただいた作品『ファ〜』。
満月の夜空、小鳥の上から枝垂れる青紅葉 その繊細な陰影や遠近の表現
柔らかな風合いは見事で、じっくりと時間をかけて丁寧に描かれた様子が伝わってくる作品です
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こはるさんは これまでONO*公募展に2回ご参加くださっています
色鉛筆やパステル、クレヨンなどの画材で制作される作品には、いつも
温かな想いや願い、喜びや悲しみなどの情緒を感じます。
公募展の度に彼女のココロの世界がやさしく伝わる 魅力的な作品を拝見できて嬉しく思います。
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私にとっていちばん身近な画材 色鉛筆。
もう ずいぶんながい付き合いになりました。
今回の公募展は3回目の参加となります(2018,2019,2023年)
日頃から好んで描いている星や鳥、猫。
描いてみたかった蓮。
今回はクレパスを使用したイラストもあります。
コツコツ描いてきたものが、こうしてお気に入りのこの場所で
展示できて嬉しいです!
一時、この作品たちと過ごしていただけたら幸いです
こはる twitter
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前期の4名は、水彩・切り絵・マクラメ編み・色鉛筆 、
それぞれの手法で表現された”my favorite”作品をご提供いただきました。
暮らしも環境も生き方も 好みも違う方々ですが、1つの空間に集まった作品は
とても相性よく、笑顔で手を繋いで共演されている様な、魅力的な展示となりました。
共通して感じることは、この作品を制作している”過程”が楽しくて 好きであること。
コツコツと時をかけて積み上げ、自分なりの表現方法を見出し、
「幸せな気持ちで、見る人も幸せになってもらえたら」という気持ちが伝わってくること。
ぜひ 新緑のお散歩の折、愛情あふれるSpaceへお立ち寄りください🌿
ONO*Competition2023
my favorite -私のお気に入り-
5月11日(木) – 7月1日(土)
前期:5月11日 – 6月4日 後期:6月8日 – 7月1日
12:00 – 18:00/金曜日は13:00 -/ 月火曜定休 /最終日は 15:00まで
<出展作家のご紹介(あいうえお順)>
淺田ようこ(水彩画) – 前期
梅原 嘉子(マクラメ編み) – 前期
こはる(クレパス・色鉛筆画) – 前期
はしもとゆみ(切り絵)
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