ONO*Atelier&Spae店主/コラージュ作家 おのみちこのBlog
2020年2月18日

気付けば2月も中盤を過ぎ、冬休み期間はあと1ヶ月。
はやい〜;; 時よゆっくり、走り去らないで‥
計画通りに進んでいるものの、詰めたスケジュールに何となく焦りを感じる‥
今回の冬の1番の楽しみだった2泊3日の小旅行。
年明けから計画し始め、この日をとても楽しみに過ごしていました☆
〜3Days ’20冬の金沢・富山 体験の旅〜
一昨年夏の 紬織り作家 足立真実さんのアトリエ兼お宅 1泊訪問 金沢旅行がとても良くて、
すっかり金沢好きになった私。ほどよい街の大きさ・移動の便利さや町の雰囲気に加え、
盛んな美術工芸にも興味を感じ、(次回は 工芸巡りの一人勝手旅で行こうかな…)と
年末あたりから何となく構想。タイミングよくONO*Spaceでの展覧会に来てくれた真実ちゃんが
「また来て来て!富山もいいね♪ 私もお休み取れたら一緒に過ごすよ!」とノってくれて♡
一人旅でなく二人旅になるかもしれないという嬉しい計画へと発展^0^☆
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年明けフランスから帰国したばかりの真実ちゃんへ確認しつつ、
自分勝手に行きたい所をピックアップさせていただきました。
今回は ギャラリーを運営していながら何の知識のないオーナー兼デザイナーの、
ささやかな”体験の旅”にしたかったので 前もって工房を調べ、見学や体験の予約を取りました。
・・・と言っても 2泊で出来る体験は1日1つが限度。
少しでも手仕事のことを知れるといいな と思いつついざ出発です🚉
冬旅 1日目は 金沢へ
一昨年以来の金沢。冬は初めてなので雪景色を楽しみにしていたのですが
今年は暖冬であたたかい 駅に到着したらほんのり曇り空に日が差してポカポカ

明治3年から九谷焼に特化し、ろくろによる形成から絵付けまで一貫した手仕事で作られている工房。
まず工房を見学させていただき、簡単な行程を説明を聞く。
素焼きから絵付け迄の行程の多さに、焼物って気の遠くなる時間を経て出来上がるんだと痛感。
九谷焼は以前から好きだったけど、特別コレクションしている訳でもなく沢山の器を知っている訳でもないので、あらためて見ていると 様々な色目やデザインがある。
九谷特有の行程と絵の具仕上げる事で「九谷焼」となる訳ですが、その独特な色合いはやはり魅力的。
時代や流行、窯元によってデザインは 吉田屋風 飯田屋風 木米風 庄三風などなど
幾つかに分類されていて長い歴史ならこその奥深さがあるから重みを感じているのかもしれない。
子供の頃は古めかしい印象しかなかったけれど、
最近はアンティークな雰囲気を持ちつつ今に息づいていて、絵付けの図案によっては
コンテンポラリーにも気軽な民芸風にも可愛い雑貨風にも仕上がる変幻自在さにとても惹かれる。
さてさて、いよいよ絵付け体験。
こちらの工房では既に形成と焼き行程を経た 素地とよばれる白い器に
呉須(ごす)と呼ばれる赤い原料でデザインの線を描く骨描きのみ。
その他 上絵の「具施釉」は指定して職人さんに仕上げてもらいます。
九谷特有の赤い色。この色をメインに、硝子粉の色を後刺しするという訳ですね。
原料は硝子の板に硝子の乳鉢で水を刺しながら擦り合わせて面相筆に着け、器に描いていく。

体験アイテムは コーヒーカップを選びました☕
旅に出発する直前まで忙しく、全くデザインなど考えられていなかったので、
行きのサンダーバード車内で出力した金沢観光マップの裏にササーッと走り描きしたスケッチを元に。
鉛筆は焼くと消えるので簡単な下絵を直接カップに描く事ができました。

原料の感触は 日本画の泥絵の具と似た感じ。
一度描いたら消せないけれど、上から筆を置いたらぼやけたり取れてしまいます。
手の油が着くと顔料が弾いて定着しないのでカップと底しか持てない…ので
何とも描きにくい💦 細い線など描けたもんじゃなかった。
細かい帯文様とか描こうと思ったのに ・・時間がかかり 焦りも出てきて手が震える;;
なんだこれ?・・・思ってた感じと違う描きあがり
まぁいいや 初めてはこんなもんで^^。。
取手は赤くしたかったのでたっぷり塗り、時間がないのでこのくらいで終了
仕上げの九谷焼の特徴である“五彩手”の中から指定して、本焼き後 届くのは2ヶ月後 とのこと。
マイカップで珈琲を飲むのが 今から楽しみ♪
*・・・*
工房での絵付けに思っていたより時間がかかり夕暮れに。
駅に降り立っても工房に到着しても九谷に夢中になり 全く連絡しなかったので、
大学で連絡を待っていてくれた真実ちゃんに とても心配かけてしまいました🙇💦
野町まで🚗迎えに来てくれて、その足で東茶屋街へ。
江戸時代から栄えたノスタルジックなお茶屋街は、一昨夏にも 少しの時間立ち寄り、
「またゆっくり来たい」と思っていたので嬉しい✨
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昔ながらの老舗から、ギャラリーやカフェ、お土産物屋さんなどなど
金沢の観光地としていつも賑わっている一角だけど、この日はとても静か。
40分ほどの少ない時間だったけど、ゆっくり歩くことができました。
*・・・*
その後は21世紀美術館へ。この日は夜8:00pmまで開館していたのでラッキー☆
この開放的な空間 ホント好き。
そして展示空間も。 lab.4 SpaceSyntax を観賞。


今回も感度に刺激をくれる現代美術の作品に出会う事ができました
様々な独自技法や素材を操っての表現力の素晴らしさ、本当にスゴいパワーです・・・
*・・・*
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すっかりとっぷりと日も暮れて、館内のCafeでようやくまったり。
「もったいないパフェ」は、九谷焼の器に入ったソフトクリームとベリー、ワインのアイスクリームが美味でした♡
*・・・*
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夜は片町へ。真実ちゃんが一度入ってみたいと思ってたというチェコ料理のお店『DUB』へ。
オーナー兼マスターは金沢生まれ金沢育ち。チェコで修行した後
故郷でOPENしたという 切り盛りするお店はこじんまりしていてとっても落ち着く。
寒い国なのでビールや煮込みが豊富。ドイツやフランスの温かい雰囲気がありました。
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チェコ料理店は日本に4軒くらいしかないとのこと。初めて食べるお料理はどれも美味しー☆
チェコデザインの素敵な器に出て来る素材豊富な前菜に、
ニンニクをこすりつけた揚げパンにコンフィやマッシュポテトの上に乗ったミートローフ、
ニンニクをこすりつけた揚げパンにコンフィ
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ビーフストロガノフを彷彿とさせる煮込みに茹でたふわふわパン添え、
最後はデザートに 林檎の生地包み焼き美味しかった〜♪
チェコのお話もたっぷり聞けて、気軽に行けない国への憧れも増す増す…の夜でした🌟
京都二条 ONO*Space店主・コラージュ作家 おのみちこのブログ
*ギャラリーのイベント情報はONO*のホームページ、ブログをご覧ください*
〜3Days ’20冬の金沢・富山 体験の旅〜

金沢では、今回も 真実ちゃんのお家にて1泊。
ホッとする和室に、藍染のタペストリーが窓からの光を通して温かな朝です。
少しゆっくりと朝食を取って、今日から富山方面へ向かう予定。
ホントは真実ちゃんの創作場である織り機のある部屋などを また見学したいところ‥
今回はぐっと我慢で お宿にのみさせていただきました。
冬旅 2日目は 高岡市へ
なんと 車を出してくれるという事になり🚗☆ 高速で1時間ほどで高岡市に到着。
まず始めに到着したのは高岡山 端龍寺(ずいりゅうじ)。
加賀二代目藩主前田利長に開かれた高岡市。
三代藩主前田利常によって建立された国宝・重要文化財に指定された美しい寺院です。
春〜夏には周囲に青々と芝生が生えてさらに綺麗なようです。
「木造烏蒭沙魔明王(うすさまみょうおう)立像」という”トイレの神様”が印象的でした。

参拝の後はお寿司ランチ☆ 安くてとっても美味でした!
*・・・*・・・*
さてさて、いよいよ今日の目的地 鋳物工場「能作」へ。
銅台金鋳物の産地として幅広い製品を手がける高岡市
工場らしからぬデザイン的な建物に入ると、
柔らかいフォルムに様々な色合いの真鍮がディスプレイされた
洗練された空間を抜けると
博物館か美術館のようなエントランス。
高岡銅器は前田利家が慶長16年に鋳物工場を開設。
以来400年近く経った今も、銅台金鋳物の産地として
インテリア雑貨から野外のプロバンス像まで
幅広い製品を手がけているのだという事です。
そんな高岡市の代表的な鋳造技術を体験きるという事で ワクワク☆
壁一面に展示された原形の型の数々。
そのフォルムや装飾が見事で思わず1つ1つ眺めてしまいます。
私自身は、このような出来上がりのデザインを構想する立場として仕事をしてきているので
職人的な型作り作業をするのは苦手な分野。さてどうなることやら‥
エントランス左手にShopとCafe、そして体験工房があります。
まるでお洒落なオープンキッチンのよう。こちらで鋳造(熱し溶かした金属を
鋳型に流し込み、製品を成型する方法)工程の1つ、鋳型作りを体験しました
少量の水分と粘土を混ぜた鋳物砂を木型の周りに押し固めて鋳型をつくる鋳造法。
アイテムは小皿をチョイス。その他にカップやぐい呑・チャームなどがありました。
木の枠に金枠を置き、砂を入れて型を作っていきます。初めて見る独特の工程。
隙間が出来ないように形成するのは息がつまる緊張感。
手も周囲も砂だらけ;(なので、途中の写真は全く撮れずでした^^;)
砂を型に使用するのは、再生が容易で生産性に優れているからとのことでしたが、
今もこの手作業を 1つ1つ 機械を使用せず職人がしていると聞いてびっくり。

1時間以上かけて型作り完成。いよいよ金属を流し込みます。
460℃の錫がグラグラと焚かれた鍋が並びます。
金属の液体は滑らかでキラキラと艶やかで、(これが様々な形へ変化していくのか‥)
と思うと 色々と想像力高まります✨
流し込まれた後は、あっという間に固まり、取り出す作業は
これまた型を作る工程と同じくなかなかの緊張感でした。
まだ温かくて少し柔らかいお皿 切り離した部分を電動ヤスリで研ぎます。
最後はサンドペーパーで磨き上げ、刻印を押して出来上がり☆
ONO*Spaceのロゴを記念に😊

記念写真(笑)二人とも嬉しそう^^
良き思い出になりました☆
*・・・*・・・*
〜3Days ’20冬の金沢・富山 体験の旅〜
3日目は 富山ガラスの街へ
高岡で鋳物体験をした後は、富山の中心街へ🚗。ホテルをチェックインし、
街を散策した後 海鮮ビストロにて夕食。生牡蠣や海鮮のイタリアンを堪能しました。
今回取ったホテルは温泉付きだったので 夕食後は大浴場でたっぷり温まりました♨
日頃はついシャワーで済ませてしまう生活。こんな時ならこその贅沢時間です。
最終日は 朝からホテルの近くにある富山ガラス美術館へ。
実は富山はガラスの街なのだそうです☆
30年前から盛んにガラスの街づくりに励んでいるという富山市。
作家を目指す学生の育成や、ガラス作品の発信の場として取り組んでいるとのこと。
美術館があるのは 隅 研吾 氏が設計した再開発ビル 「富山キラリ」。
素朴な街中に馴染んでいながらにして ガラス作品のようにキラキラと 斬新な建物。
富山の産物である硝子・アルミ・石が陽の光に反射する事で輝きを放つ自然な魅力を
醸し出しています(写真撮れなかったので美術館のIGより拝借しました)。
内装は筒形。富山産の杉とガラスが使用された開放的な空間。
隣接の図書館・児童館も開放的で落ち着く空間。
外からの光が沢山射して、ホッと温かさも感じました。
最近は このような開放感を重視したショップや施設が多いなと感じる。
別フロアーとの境がなく誰が何をしているのか分かるような‥ 森や自然の中に居て、
それぞれの居場所へ自由に飛んで遊んで行ける様な‥。今の時代に足りなくて、
まるで人々が無意識に求めている理想型のような空間造りなのかもしれない。
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時季的に特別展や企画展は開催されていなかったので、常設とコレクション展を観賞。
どの作品も硝子の温かみを感じるスバラシイ作品でした。特にグラスアートガーデンは必見✨
カフェの窓から富山の街の様子を眺て。
富山がこんなに程よく拓けた街だとは知らなかったなぁ・・
お城や寺院 公園のある 小ぢんまりとした繁華街に 時折路面電車が通り過ぎ🚉
建物の間に霞と立山がうっすらと観えて 何とも落ち着きます。
今回の旅行では金沢も富山もコロナウイルス感染を懸念してか観光客が少なめ。
いつもなら並んだり入れなかったりする場所も 澄んだ空気が流れています。
ほのぼのと、ゆったりとした時間が過ぎる街は、
(こんな所にしばらく滞在したいなぁ)と思わせる魅力を感じました。
お麩屋さんカフェらしく、おすすめお麩三昧のランチを楽しむ🎶
生麩美味しかった♡
*・・・*・・・*
ランチの後は、🚗でガラス美術館から少し離れた富山ガラス工房へ。
ガラス造形研究所・個人工房・ギャラリー・カフェそして
体験のできる第二工房があります。
六角形の建物ガラス第二工房。いよいよ吹き硝子体験☆
吹き硝子の見学をした事はあるけど、実際に手に触れるのは初めて
とても楽しみにしていました。
ガラスの色見本や出来上がりサンプルを観ながら
30分くらい時間をいただいて、作るアイテムと形、色彩、模様の感じなどを構想。
今の時季はおひな様もつくれるようです🎎

私は一輪挿しにチャレンジ。
(と言っても危ないのでほとんど制作スタッフの方が補助して下さるんですが…)
1,200~1,400℃の炉から熱で溶かしたガラス原料を棒(吹き竿)で掬い巻き付けて取り出し、
希望していた色を付け、鉄や紙などで出来た道具で整えながら息を吹きかけて形成していきます。
1回目の息は沢山吐いて。
熱で真っ赤なガラス。キレイです…✨
波模様を入れたくてクルクルと回しながら雰囲気を確認。
1つの作業をする度に、炉で熱を加えて の繰り返し。
とても体力のいる行程。そして何度もやらないと掴めなそうなコツが必要
正に職人技です。
棒から衝動を着けて切り離し、ピンポイントで火を当て滑らかに。
丸みのある花器。ふっくらとして気泡も入って
思った様にできあがりました☆
この後 約500℃の別の炉に入れてゆっくりと冷ましていきます。

次は真実ちゃん。
少しづつ理想形になっていく様子がを観ていると面白くて飽きない
スッとした台形の花器 キレイ🌟
淡いブルーの波模様は涼しげで 彼女らしい印象です
冷まされ 完成した状態は1週間後。届くのが楽しみです^^🎶

体験の後はギャラリーショップへ。硝子作家による様々な技法で作られた
日常使いの器や人形、アクセサリーが豊富に展示販売されていました
どの場所も 手作業で生み出された温かさを大切にした空間でホッと癒される
作り手と それを理解する者とが同じように愛着を持って 人々に提供しようとしている環境は
気持ちが落ち着き またワクワくもしてきて、ずっとそこに居たくなる居心地の良さです
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*・・・*・・・*
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どんなに便利でも、最先端でスマートに見える物を身につけ 操れていないと
恥じっこへ追いやられてしまうような生き辛い世の中は
何にも良い方向へ進んでいるとは思えないし、得意げに操作している人が格好悪く観えてくる
最近そんなことを とても残念に感じる出来事が多いのです。
・
(ホントにそれって自分に必要なのかな?)判断しきれないままに 人との交流を保つ為に
持たなければいけなくて、IDとかパスワードとか暗証番号とかばかりが記憶に刻まれて‥
便利なのか不便なのか 覚えた使い方も またスグ 悪戯に変化して‥
提供している企業や人は 偉人にでもなった気分で吹いてる。
使う人はビクビクと眉間に皺をよせて過ごしている。
“開発する” ・”作り出す” ってそういうことなのかな‥
使う物への理解や愛情・愛着は深まっていくのだろうか‥
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ぼやいちゃった・・😓
寂しい気持ちが心をヒリッと通りすぎていた時、
ひととき忘れる事ができたヒーリングの旅にもなりました。
*・・・*・・・*

3日目も充分に満喫できて楽しい富山での時間^^
金沢へ向かう車の窓からうっすら雪化粧をした立山が望み、旅の思い出に✨
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1人で鈍行電車乗り次ぎ旅だったら こんなにスムーズに移動できなかったと思います。
忙しい中の貴重な休日 、こんな私に付合ってくれた真実ちゃんに感謝✨
倍以上楽しくなったワ^0^☆
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*・・・*・・・*
さぁ、充分に英気を養えたので 次の旅まで仕事や制作に励みます
体験での作品が届くのを楽しみに🍀









































