
ONO*2F Space 公募展『Plants』前期出展者 3名とその作品のご紹介です
まずは クイリング作家 山中さおりさん。
厚みのあるBOXタイプの額が目を惹きます
<紙工芸kotohana* 山中さおり さん>
兵庫県出身。 京都精華大学人文学部卒業
2007年クイリングに出会い 紙が生み出す繊細な渦の魅力の虜に。
2011年より作家活動を開始 2012年より京都のレティシア書房にて毎年個展を開催。
2013年春〜18年秋はアートマーケットにも出展。
現在は個展や公募展を中心に活動中。
『Happy taste』
「細いリボンのような紙を巻いて、ゆるめて。
つまんで様々な形をつくるクイリング。」

「この英国発祥といわれる紙工芸の技術を用い、ペーパーの色を楽しみながら
見た方にも色を楽しんでいただいただけるように作品を制作しています。」

5月12日から個展も開催予定とのこと。
また 京都王藝際交流協会JALHO主宰の公募展(6/2~27)にも参加予定。
詳しくはOffical HPまたはsnsへ
offical web https://www.kotohana-kyoto.com/
instagram・Twitter
続いて 金彩工芸士 三宅誠己さんのご紹介
絢爛豪華な和装の花嫁衣装に欠かせない金彩。
金彩とは 手描き友禅の仕上げにおいて、
金彩や金粉を使って化粧を施す工程を示す
日本画誇る伝統工芸の1つ。美しくそして華やかに装飾する技術です。
三宅さんはこれまで数十千反の花嫁衣装を手がけた 京都を代表する金彩工芸士の一人。
金彩工芸の第一人者 35年続ける伝統工芸士として
京都・太秦にある工房を家族三人で営んでいます。
「金彩工芸を少しでも観て 知っていただきたい」そんな気持ちから
ONO*公募展にもエントリー。今回で2回目のお披露目となります。
著名人の花嫁衣装や東京オリンピック関連の着物など
これまで手がけたものは数十反。
「金彩工芸では箔押し、振り金、縁蓋など、
目的に応じて様々な技法をいう金粉も何百種もある」とのこと。
今回の公募展では 同じ図案で配色の違う 2点の反物を
タペストリーにした作品を出展されています。
金で統一されたタイプと色彩豊かなタイプ。
同じデザインでも随分と印象が変わる事が分かります。
呉服衣装と共に、特別ではない現代の生活に溶け込む
金彩を施した日常使いの小物製品も企画開発。
一緒に展示されています。
金彩マスクは肌触りの良いシルク素材。
昨年より販売され、1点1点手作りのオリジナル人気商品
ネクタイピンとカフスのセット
「着物和装製作に携わってきた職人技を着物以外にも発信できないか」
という想いからアクセサリーブランド「NSプラス」を設立。
ネクタイピン・カフスのSet は紳士服のお店にも置かれているそうです
ネクタイピンとカフスのセット
光沢のある表面は アワビ等の貝殻の内側から削り出した螺鈿(らでん)。
柔らかな絹の生地に貼り付けられるように開発し、全て自社製作とのこと。
しなやかに曲がり、それでいて簡単に剥がれない。
螺鈿の透明感や色艶も満足いく仕上がりに。
更に煌きの部分には、本金箔やプラチナ箔が施されています。
バッグフック 3種
キラキラとした滑らかで上品な光沢が何とも美しいです✨
バッグフック
「NS plus」
1つ1つ全て手作業。オーダーも可能とのことです
お問い合わせ/ご購入は https://nsplus.net
instagram @ns_plus
三宅里美さんもONO*公募展 2回目のご参加。
金彩工芸の仕事の傍、写真家「ももいちご」として趣味で始められた写真歴は約10年とこのと。
透け感のある絽のタペストリーは、北側の細長い窓からの光を受けて涼やか。
優しくふんわりとした作風が魅力的です
「前ボケ後ろボケを好んで撮る『ふんわり撮り』
そんな私の写真の雰囲気に似合うかなと、
伊勢和紙という和紙にプリントしました。
でこぼこの風合いのある面にプリントしてあるのでそちらも観ていただけると嬉しいです」

青々とした木漏れ日感じる若葉・ほんのり色づいた ゆらめく楓
春や秋のぽかぽか陽気を感じる暖かな日差しと開花した花々

秋が来ると一斉に開花する彼岸花・
これからの季節に見かける紫陽花。
その時々の風や日差し、そして空気が感じられます

タペストリーを主軸に、奥行きを感じるようにと こちらからお願いして
パネル作品もガラス棚に並べていただきました。
これまでの作品をまとめたフォトブック。順を追って1つ1つが掲載されているので
少しづつ技術も腕前も上がり、今の作風が出来上がる経過を見ることができます

ONO*で初めて開催した公募展『flower』に出展下さった時のフォトブックも☆
内容を少しご紹介
ポエムのような癒しを感じ ついついいつまでも眺めていたくなります。
satomi ** (ももいちご)instagram @sat_momo
以上 前期の5名の皆さんの作品をご紹介いたしました
真面目で丁寧な仕事・そして、それぞれの個性が素直に表現された作品ばかりで
とても心地よく呼吸しやすい空間は 今月23日15:00まで。
会期中は時間ごとに換気を行い、感染対策に勤めさせていただきます😷
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<出展作家のご紹介>
ー 前期:4月28日〜5月23日 ー
田島 春美(色鉛筆)
三島 由紀(油絵/水彩)
山中 さおり(クイリング)
三宅 誠己(金彩工芸)
三宅 里美(写真)
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ONO*第3回 公募展 – Plants –
4月28日(水)〜6月27日(日)
前期 : 4月28日〜5月23日
後期 : 5月27日〜6月27日
12:00~18:00 金曜日は14:00~18:30 月火定休 ㊗️OPEN
* 各会期の最終日(5月23日/6月27日)は15:00まで
* 5月26日は 展示替え休館となります
1F Space
jumelle 初夏の楚々*ハンドメイド
4月28日(水)〜5月23日(日)
12:00~18:00 金曜14:00~18:30 最終日は15:00まで
月火曜定休・㊗️OPEN
atelier subaco めざめの森の詩 うた – 初夏編 –
4月28日(水)– 6月27(日)(予定)
12:00~18:00 /金曜は14:00〜18:30/ 月火曜定休
5月26木 展示替え休館/(5月23日・6月27日)は15:00まで